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そんぽ24と合併したの?セゾン自動車火災保険株式会社の会社概要
セゾン自動車火災保険株式会社は損害保険ジャパン日本興亜株式会社の子会社で、前身の設立から2020年に39年を迎えます。取り扱い商品は、「じぶんでえらべる火災保険」と「おとなの自動車保険」の2種類のみです。
2019年7月に同じく損害保険ジャパン日本興亜株式会社の子会社であるそんぽ24と合併しました。通販型自動車保険の業界で地位を築いてきた2社の合併により、手ごろな料金体系ながらより高品質な商品やサービスの提供を目指しています。
合併したことでそんぽ24の名前がなくなり、現在契約されている方は不安になるかもしれませんが、合併前からそんぽ24で加入してた場合、補償内容や事故対応などの体制については変更はないので安心してください。
そんぽ24はセゾン自動車火災保険が引き継ぐことになっているので更新時期には、「おとなの自動車保険」を提案されることとなります。
新しい保険で不安になる方もいるかもしれませんが、これまでよりも充実した、自由度の高い自動車保険です。2020年現在の保有契約件数は100万件を突破していることから高い支持を得ていることが分かります。
そこで、この記事では「おとなの自動車保険」について、
- よい口コミ、悪い口コミ
- 40代50代に嬉しい特徴
- 無駄を減らせる補償の自由選択
- 他社ダイレクト型保険ソニー損保との比較
以上のことを中心に解説していきます。
おとなの自動車保険は40代50代に有利な商品ということを強みとしていますが、事故対応サービスの拡充や手続きの簡素化などで、さまざまな世代のユーザーから人気を集めています。
また、通販型の特徴を活かして、保険料を安くし、加入時や継続時にはネット割引10,000円としています。
通販型だとちゃんと対応してもらえるか、しっかりと補償を受けられるのかが不安だという方もいるでしょう。この記事を読んで、セゾン自動車火災保険についてよい部分も悪い部分もチェックし保険選びの参考にしていただければと思います。
おとなの自動車保険の口コミ・評判
セゾン自動車保険には電話が繋がらない、対応が遅いといった評判がありますが、本当でしょうか?事故や車の不具合が起きたとき、すぐに対応してほしいのに、それが本当なら困りますよね。
ホームページや資料ではすぐに駆けつけると記載されているのですが、実際に利用したことのある人たちの意見はどうなのでしょうか。
ここで、良い口コミと悪い口コミをご紹介します。
内容を一部編集しております。みなさまのお声をできる限り掲載したく、何卒ご了承ください。
良い口コミ
- 高額な修理代を請求したが問題なく支払われた(50代男性)
強い台風が来て近所の屋根瓦が私の車庫に停めていた自家用車に当たり、ルーフとハッチが傷つきました。ディーラーに修理の見積もりをお願いし、その見積もりを持って保険会社に請求すると、請求通りの金額が払い込まれたのでよかったです。請求してから振り込まれるまでも早かったです。見積もりは最高額になるようディーラーに作成してもらったので、怪しまれて全額振り込まれないかと心配でしたが認めてもらうことができました。
- ALSOKの駆けつけサービスに安心感がある (40代男性)
セゾン自動車火災保険に入ったのは最近のことなので、事故対応や担当者とのやり取りなどは分かりません。しかし、大手自動車保険会社の損保ジャパン日本興亜のグループ会社と提携しているということで、他の通販型自動車保険よりも安心できるのではないかと思っています。また、事故のときに駆けつけてくれるのはアルソックということで心強さもあります。駆けつけサービスによってより事故時の不安を早く解消できそうだと思います。
- ロードサービスの技術力と迅速さに感動(40代女性)
ハザードランプをつけたまま車を離れてしまい、バッテリーが上がりました。エンジンがかからなくなり焦っていたときに、セゾン自動車火災保険の保険証に記載されたフリーダイヤルでコールセンターに連絡しました。すぐにロードアシストの手配をしてくれ、到着するまで20分程度と短い時間でした。そのときのバッテリーはそろそろ寿命だったようで交換時期だと教えていただきました。実際に1週間後壊れたのですごいなと思いました。
- 事故対応は安心でリーズナブル(40代男性)
電話で何を聞かれるか不安でしたが、丁寧に対応してくださりよかったです。事故相手への連絡、代車の手配、提携工場からの連絡、すべてにおいて対処が早かったです。保険金の支払いがどうなるのか不安でしたが、円滑に行われました。初期対応は土日休みだったため、やや時間がかかりストレスを感じましたが、それ以上に対応がよかったので悪い気はしませんでした。保険料が安く対応に関して心配でしたが、付帯契約もしっかりとしていてリーズナブルだと思います。
- 満足の事故対応で継続(40代男性)
コールセンターの対応は私の状況をしっかりと考えてくれたものでした。私は車の後ろから車をぶつけられた側です。事故相手や相手の保険会社と私自身が交渉することはなく、すべてセゾン自動車火災保険の担当者が行ってくれました。結果的に怪我はしていなかったので、修理費用の補償だけでしたが、必要によっては病院の手配まで行ってくれるとのことでした。修理費用は満足できる金額だったし、それからもこの自動車保険を継続しています。
- 時間はかかったが感謝しています(40代男性)
追突事故を起こし、相手の運転手と助手席の方に怪我を負わせました。事故後は保険の担当者が必要な連絡や対応をしてくれたのでよかったです。示談成立までには時間がかかりましたが、相手側とのやり取りは保険会社が行ってくれたので感謝しています。警察の調書作成までに3ヶ月以上、事故解決後も検察庁に呼ばれるなど、聞いたことのないことが起き、いろいろ不審に思うことがありました。ただ、担当者から事例やアドバイスをもらい安心することができました。
- 焦ったときに助かった(20代女性)
車と衝突し、私の車は大きく損傷しました。しばらく自分の車に乗れないのは困るとおもっていましたが、すぐに代車の手配をしてくれて借りることができ、仕事へ休むことなく行けたのでよかったです。事故についても何の問題もなく無事に解決しました。車の修理はどこですればよいのか分からなかったのですが、修理できるお店を紹介していただいたので助かりました。初めての事故でパニックになっていましたが、保険会社の対応が早くありがたかったので、契約は続行しています。
悪い口コミ
- 事故後の対応に時間がかかった(40代男性)
事故当日の対応はスムーズでした。しかし、その後の連絡が遅く進捗状況が気になってストレスでした。また、同じ事故に対して物損と人身で担当者が分かれていて、それぞれから連絡がくるのもイライラしました。追突したのは私です。相手に迷惑をかけたことに自分を責めていたこともあり、待っている時間がより長く感じたのだと思います。示談成立後も警察に呼ばれ、事故から警察の調書作成まで3ヶ月以上かかりました。その間、疑問に思ったことや不安なことにも担当者が対応してくれたので感謝しています。
- 連絡が遅く、結局保険は使えないまま(40代男性)
事故を起こしましたが、小さな事故でした。保険会社に連絡すると、その日は受付のみで、その日から2週間連絡がありませんでした。心配になって自分から電話をしたところなかなか繋がらず、繋がったときには毎回担当者が違っていたので、一からの説明となり最悪でした。5カ月経っても事故の補償が決まらず、保険を使うことを諦めました。対応を放置されて事故のときに保険が使えないなんて入っている意味がありません。途中で解約し別の保険会社にしました。
おとなの自動車保険の特徴は?
CMやネット広告などでご存じの方もいると思いますが、この保険の特徴は、
- 40代、50代の保険料が安い
- 補償内容を自由に選べる
の2点です。
このキャッチコピーに興味を持たれた方も多いのではないでしょうか。
「どうしてその年齢だと安いのか」「自由に選べるっていっても他の自動車保険もそうだよね」というところが気になりますよね。
以下で詳しくご説明します。
特徴①:40代50代の保険料がとにかく安い!
おとなの保険というだけあって40代50代の保険料がとにかく安いというのがうりとなっています。一般的に自動車保険は、
- 運転歴が短く事故件数の多い若い人は高い
- 運転歴が長く、事故件数が少ない30代前後は安い
- 判断力や俊敏さに欠けて、事故件数が増えてきている高齢者は高い
といったところです。
おとなの自動車保険は事故率に注目し、事故率の少ない40代、50代の保険料を特に割安にしています。
だからといって他の年齢が割高ということはありません。また、40歳になるまでも徐々に保険料が下がっていきますが、そこも1歳刻みで少なくなるように設定されています。
ホームページで見積もりができるので、実際に行ってみると実感しやすいです。「ネットは複雑」というイメージがある方でも分かりやすく解説が入っているので利用しやすいでしょう。
特徴②:補償範囲を自由に選べる
自動車保険で必要不可欠ともいえる補償は、
- 自分を含めて事故を起こしたときの相手、自分の車の同乗者
- 他人の建物や物、車
への補償ですよね。
おとなの保険では、それらがすべて基本補償に含まれています。他の車を運転しているときも、相手が保険に入っていなかった場合も含まれています。
しかも、
- 対人賠償保険
- 被害者救済費用
- 無保険車障害
- 対物賠償保険
この4つは保険金額が無制限です。
あとはこの補償に、搭乗者障害や自転車障害特約など、自分が必要だという補償を自由に組み合わせることができるので、いらない補償は省くことができ、必要な補償に絞ることができます。
また、すべての契約に示談交渉サービスがセットされており、相手とのやり取りも心強いです。
おとなの自動車保険のデメリットはあるの?
おとなの保険の良いところを中心にご説明してきましたが、デメリットもあるのでご紹介します。
- 初期対応
- つながるボタン
- ロードアシスト
についてです。
このデメリットに不満を持つ方は他の保険も検討したほうがよいかもしれません。
ただ、デメリットといってもその心配はしていないという人もいるので、年齢が40代50代に当てはまる方にはお得なのではないでしょうか。
デメリット①:事故の初期対応に不安がある
事故受付は24時間365日行っています。しかし、事故相手への連絡、修理工場や医療機関への手配などの初期対応については、
- 平日:9:00~20:00(車だけの単独事故、故障の場合は17:30まで)
- 土、日、祝日(年末年始を除く):9:30~20:00(車だけの単独事故、故障の場合は、17:00まで)
と限定されており、「早朝や深夜に事故を起こしたらどうしよう」とやや不安を感じるところです。
また、初期対応以降の事故対応については平日の9:00~17:00のみで、土、日、祝日と夜間は行っていないというところも不安があります。
しかし、全国に約2,400カ所の拠点を持つアルソックの隊員が事故の現場にかけつけサポートしてくれるので、心細さは少し解消できるでしょう。
ロードアシスタンス特約をつけていれば、現場の特定をスマホのGPS機能で特定でき、スタッフが現場にかけつけバッテリー上がりの回復やスペアタイヤへの交換といった応急処置を行ってくれます。
デメリット②:つながるボタンサービスの終了
おとなの自動車保険のウリの一つであった「つながるボタン」は、車内に設置する5cm程度の小さなボタンです。
事故が起きたときにそのボタンを押すことで「つながるアプリ」と連携し、事故受付センターに連絡ができるというものでした。
また、衝撃を感知した場合にも、運転者からの反応がなければ事故受付センターへ自動的に知らせが届くというものでした。
運転席側のスイッチの隙間やハンドルの奥側など、手の届きやすいところに設置しておけば事故のときに役立つものだったのです。
しかし、「つながるボタン」「つながるアプリ」のサービスは2020年6月に終了しました。事故受付センターへの連絡をすばやくできるアイテムだったのでやや残念ですね。
ただ、新たなサービスとしてLINE公式アカウントをスタートしており、そちらで事故受付を行っています。LINEでの回答時間は平日9:00~17:30ですので、回答が翌日になる可能性がありますが、緊急時の電話番号を表示することもできるので、焦っているときも安心です。
デメリット③:ロードアシストが無料で付いていない
自動車保険にはロードアシストが自動的にセットされていることが多いです。しかし、おとなの自動車保険にはついていません。利用したい場合は、プラス料金を支払って特約で追加することが必要です。
おとなの自動車保険のロードアシスタンスでは、
- 応急処置
- 車の運搬費用
- ガス欠時の給油サービス(最大10Lまで)
- 宿泊費用(1名につき1万円まで)、移動費用(1名につき2万円まで)
- スマホや携帯電話でのGPS位置検索サービス
などのサービスを受けられます。
ただし、この特約をつけていない人はこれらのサービスを使うことができません。
JAFの四輪の救援件数(2019年)を見ると、
順位 | 故障内容 | 件数 |
1 | 過放電バッテリー | 約69万件 |
2 | タイヤのパンク | 約40万件 |
3 | キー閉じ込み | 約15万件 |
でした。
バイクでも故障内容の上位を占めているのは車と同じで、過放電バッテリーは1万件を大きく越えています。車とバイクを合わせると合計で約216万件の救援件数があったようです。
トラブルは身近な存在です。「自分は大丈夫」ということはないので、ロードサービスがないのは不安ですね。
セゾン自動車保険とソニー損保の比較
このサイトからセゾンとソニーの比較ができます。特徴・補償内容、特約、事故対応、サービス・割引制度など、比較しやすいと項目で構いませんので表にまとめてください。
通販型自動車保険で大きなシェアのあるソニー損保との違いを以下の表にまとめました。
項目 | セゾン自動車火災保険 | ソニー損保 |
特徴 |
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補償内容 |
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特約 |
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事故対応 |
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サービス・割引制度 |
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ソニー損保の評判が気になる方は以下の記事をご覧ください!
まとめ:セゾン自動車保険の口コミと評判
セゾン自動車火災保険の評判と実態について見てきましたが、いかがでしたでしょうか。
今回の記事のポイントは、
- セゾン自動車火災保険は損害保険ジャパン日本興亜株式会社の傘下に入っている
- おとなの自動車保険は、損保ジャパンと連携している
- おとなの自動車保険はユーザーから好評な意見が多い
- 本当に40代、50代の保険料が安い
- 自由に選択できる補償の種類が多い
- 初期対応や付帯補償にややデメリットを感じる
でした。
事故受付センターは365日24時間対応してくれますが、初期対応の時間が限定されており、夜中や祝日だと、相手とのやり取りが進まないのが心配かもしれません。
しかし、ロードアシスタンスをつけていれば、応急処置やレッカー移動など、その場で必要な対応は行ってくれるので、焦る必要はないでしょう。受付時間になれば、そこからは素早く手続きなどを進めてくれます。
実際に今回ご紹介した口コミの中にも、「事故対応がすばやい」というような内容の意見が多数ありました。
なかなか連絡がつかないのは、受付時間がだったことが影響しているのかもしれませんね。
最終的には事故を適切な対応で進めてくれるのではないでしょうか。
ソニー損保と比べて特約が多いのは、自分で自由に選べる証拠です。補償が少ないように見えますが、必要なものだけに絞れ、その結果として保険料を節約できると考えると充実しているといえます。
ホームページで見積もりを取るのは簡単です。どのように記入すれば分からないところは「わからない」を選択することもできます。
保険料とサービスのバランスを見て検討するとよいでしょう。